「アナ・ログ」
アナウンサーリレーエッセイ
(そういう季節なので…)寒い記憶…
金澤 聡
(2015/02/20)
先日取材で秋田に行ってきました。
この日は低気圧が日本海付近に接近していて、強風を伴った雪が降っていました。
秋田には何度か車で行ったことはありましたが、大荒れのこの日は初めて新幹線に乗って秋田に向かいました。
盛岡から秋田に向かう道中は窓から銀世界が広がり、雪の小さな塊がスーパーこまちの車体にぶつかってバラバラと時折音を立てながら進んで行きました。
秋田駅のひとつ手前の大曲駅に付いたとき、仙台駅で買った弁当を広げました。
すると、車内アナウンスがありました。
『この大曲を出ますと、お客様の座っている向きと逆方向に新幹線は進んでいきます。どうぞご了承ください』
ん?そうなんだと思っていると、スーパーこまちは、私の座っている向きとは反対の方向に動き出しました。何か違和感を感じながら弁当を食べ始めると、ちょっと気分が悪くなってきました。10分後、完全に車酔い状態に。
半分以上弁当を残して、目的地の秋田駅に到着。降りたら極寒。
胃は気持ち悪いし、顔に風雪が当たり目を開けているのも困難な状況。そして、これから取材が待っている。
取材先の体育館行きのバスに乗ろうと停留所に向かうと、1分前に発車済み。次まで30分待ち。
こんな凍りつくような最悪なタイミングは、年に数回はありますが、よりによってこんな日に来なくても…
色んな意味で、寒い経験でした。
試合は熱かったので幸いでしたが…。
次回は、梅島アナウンサーです。