「アナ・ログ」
アナウンサーリレーエッセイ
2015年 ともに
梅島 三環子
(2015/03/03)
震災から、4年。
着実に、被災地の姿は変わりつつあります。
先日、取材で3年ぶりに南三陸町志津川を訪れました。
当時取材させていただいた、小学6年生の女の子は
この春、高校生に。
すっかり、あどけなさは抜け、
しっかりとした自分の考えを持つ少女になっていました。
成長した彼女と一緒に、
3年前と同じ場所、自宅跡地に行くと、
そこは盛り土がされ
跡地そのものすら見ることが出来ない状況。
復旧・復興工事は、進んでいるものの
かつての街の姿が変わっていくことに、
戸惑いを感じられずにはいられませんでした。
しかし、彼女は、
「さみしいけれど、新しい町が出来ていくのは嬉しいこと」と
教えてくれました。
それぞれが、震災と向き合い、受け止めて、
前に進んでいるのだと実感した瞬間でした。
一方で町内には、震災の記憶が風化されていると感じる風景も…。
県内でも、震災に対する温度差が生じていることを痛感する今日この頃。
あの日の記憶が、多くの人の心に
今も深く刻まれていることを望まざるをえません。
明日は、稲垣アナウンサーです。