「アナ・ログ」
アナウンサーリレーエッセイ
長寿
佐藤 拓雄
(2015/09/17)
写真は、幼稚園児の次男が漫画を見ながら模写した、「コ○○ロコミック」の連載漫画のキャラクター。元気で下品極まりない「じーさん」が、次男のお気に入りです(苦笑)。「長寿」つながりで、「じーさん」の絵です。
漫画の模写、私も子どもの頃よくやりました。こういう所も、次男は私に似ているようです。
さて、長寿、といえる年齢は一体どのくらいなのでしょう?
私が子どもの頃漠然と持っていたイメージは、70代なら立派な長生き、80歳を超えるのはとってもとっても長生き、悪い言葉であえて言うならば、「よぼよぼ」のおじいさんやおばあさん、というものだったように思います。
ですが、今の80歳は、子どもの頃の私が持っていたイメージとはずいぶん違います。
私の父は今年81歳。
身内自慢になってしまい恐縮ですが、「よぼよぼ」とは程遠く、元気に暮らしています。
妻つまり私の母には6年前に先立たれ、私の近所で一人暮らしをしていますが、料理もし、趣味もし、ボランティアもし、パソコンもスマホも使いこなし、好奇心旺盛、頭も体も、健康を保っています。
身内の話で重ね重ね恐縮ですが、父の年の重ね方を大変尊敬しています。
父に限らず、元気な80代をよく見かけます。
80代のイメージが、この30~40年の間で、なぜこんなにも違うのか。
平均寿命の推移を調べて納得しました。
例えば、私の祖父が亡くなったのは1980年。この年の男性の平均寿命は73歳でした。
祖父は70代後半で亡くなったので、この時で言えば、平均寿命以上の人生、すなわち「長寿」だったわけです。
それが今、2014年の平均寿命は、男性が80歳。
父の年齢でようやく平均ということになります。
私が80歳になる頃、男性の平均寿命は82~83歳という予想も見つけました。
その「超高齢化社会」の中で、私はどんな老人になっているのか。
今の父のように、息子や娘から敬意を持たれるような年のとり方ができていればいいのですが…
明日は、寺田アナウンサーです。