「アナ・ログ」
アナウンサーリレーエッセイ
運動会
佐藤 拓雄
(2015/10/06)
青い空に、白い雲、そして、万国旗。
この秋、子どもの運動会で、お、これはこのテーマの写真になる、と思い撮っておきました。
自分の運動会の記憶をたどって思い出されるのが、40年以上前、自分が幼稚園のときの「はじめのことば」です。
開会式での、「これから、うんどうかいをはじめます。ぼくたちは・・・」という、選手宣誓的なものです。
年長組の時、どういうわけか、これを私が一人でやるよう指名されました。
今でこそ、こういう仕事をしていますが、子どもの頃は、人前で話すことが得意なわけでもなく、この子は将来アナウンサーになるにちがいない、などと言われたことも一度もなく、したがって、私の才能を幼稚園の先生が見抜いて、ということは決してなさそうです。
そんな6歳、いや、誕生日前で5歳か?ともかく、そのころから真面目なだけが取り柄だった私。宿題などの、やれと言われたことはとにかくやる、そういう子どもだったので、毎日練習し一生懸命覚えて当日を迎えました。
しーんと静まり返った広い校庭で、マイクを通って反響する自分の声と、無事終わった時の解放感は今でも記憶の片隅にありますが、そのことによって、人前で話す快感を知り、今に至る・・・なんていう、できすぎたストーリーはまったくなく、その後、数々の挫折を経ていくつもの夢が破れ、紆余曲折の末、40年前には思いもしなかった今の私がいます。
ごちゃごちゃどうでもいいことを書きましたが、小さいころから短距離走は得意だったので、運動会は大好きでした。徒競争だけでなく、リレー、騎馬戦、組み体操、棒倒し・・・どれも大いに張り切って取り組んだなあ。でも今は、子どもの運動会の保護者競技にすら、怪我をしそうなので出場しません(苦笑)
明日は、高谷アナウンサーの運動会です。