「アナ・ログ」
アナウンサーリレーエッセイ

子どもの頃なりたかったもの
林 佳緒里
(2007/06/27)


私も梅ちゃんと同じ「獣医」です。そう思ったきっかけも同じ「飼っていた犬」でした。

私には、10歳年の離れた妹がいます。だから小学4年生までは一人っ子同然。一人っ子は良い事もたくさんありますが、周りの友達に兄弟がいたりすると、やはり兄弟がいた方が楽しいのかなとうらやましく思ったりして・・・。そんな事もあってか、私が生まれた時に茅ヶ崎の実家にやってきた"柴犬のネネ"は姉のような?妹のような?存在でした。(写真は私とネネ)

親に怒られたり、友達と喧嘩したりすると、ネネがいる犬小屋に行っては、話を聞いてもらったり、時にはネネの前で泣いたりと、親には見せなかった姿をネネには見せていた気がします。私にとってとても大切な存在でした。妹が生まれた後もそれは同じ。

でもそんなネネにも老いがやってきました。白内障が進み散歩もままならなくなったり、食欲が落ちてきたり。そしてネネは13歳で、眠るようにして生涯を終えました。私にとっては、物心が付いてから直面した初めての「死」でした。涙が止まらなかった事を今でもはっきり覚えています。
その時私は、「獣医」になりたいと思いました。

結局今は、アナウンサーという仕事についていますが、その時の思いは仕事につながっている気がします。大学では生物学を専攻した事も手伝って、動物関連の取材に興味をもって取り組んでいます。
少なからず私の将来に影響を与えた愛犬「ネネ」。
「ネネ」と一緒にいた13年間は、かけがえのないものでした。

浅見さんの子ども時代?そしてなりたかったもの?想像出来るような?出来ないような?・・・。

戻る

アナウンサーTOP
HOME