「アナ・ログ」
アナウンサーリレーエッセイ
お弁当
梅島 三環子
(2016/04/19)
幼稚園から高校まで、学校給食を経験したことがありません。
真っ当な理由ではないと重々承知しておりますが、極度の野菜嫌いだった私は、給食のない学校を選んで進学していました。
毎日が、手作りのお弁当です。
親になって初めて気付きましたが、母親はさぞ大変だったことと思います。
でも、大変申し訳ないもので…
あまりその中身はあまり覚えていません。
ひどい娘ですね。
ただ、美味しくなかったものだけは強烈に覚えています。またまた、ひどい娘ですね。
それは、「モモ缶」。(=桃の缶詰)
これの何が嫌だったかというと、母は必ず、刻み葱を入れるプラスチック容器に入れるのです。
もちろん、一緒にいれるわけではありませんが常時ネギの入っている容器が空いた時、洗っては、そこに詰めるのです。
しかし、匂いはそんなに簡単には取れません。
野菜嫌いだったこともあり、余計に敏感に感じるネギの匂い。ここに常温になったモモ缶が保存されると、たまらなくまずい、モモ缶の桃に変身するのです。
モモ缶自体、最近は買わなくなってしまいましたが強烈な思い出は未だに鮮明に残っています。
モモ缶の思い出。これは私の、お弁当の思い出でもあります。
写真は、弁当ではありませんが、息子に作ったオムライスです。
チャーハンではありません。
オムライスです。
明日は、木下アナのお弁当話です。