「アナ・ログ」
アナウンサーリレーエッセイ

トーテム
佐藤 拓雄
(2017/04/20)


シルク・ドゥ・ソレイユ仙台公演の毎回のお楽しみの一つに、仙台限定のフードがあります。
今回は、ずんだまん。(写真右上)おいしいです。
いかにも仙台的なフードをほおばり、非日常的、非現実的、幻想的な夢の空間を堪能する。
このギャップもいいんです。

さてさて、今回の「トーテム」。
観ている間、私の頭をずっと駆け巡っていたのは、
「重力どこ行った?」
という言葉でした。

私はこれまで、シルク・ドゥ・ソレイユの公演は、
仙台に来た、ファシナシオン、ドラリオン、コルテオ、オーヴォ、今回のトーテム、そして、本場アメリカで、オーを観ましたが、その中でも、この「無重力感」はトーテムが一番のような気がします。

それは、パフォーマンスがさらに研ぎ澄まされたということかもしれませんし、
その超人的なパフォーマンスをあまりにも軽々といとも簡単にやっている(ように見える)からということかもしれません。
そして、すべて「必死にやっている」というふうに見えないからこそ、スポーツではなくて、芸術なのかもしれませんね。

そういう凄さの連続の中で、とうとう私は、「これなら自分にもできそう」という、とんでもない錯覚を持つに至り、ビッグトップをあとにしました。
もちろん、よい子は真似をしません。
しかし、この感覚、何度でも味わいたい。

明日は、寺田アナウンサーです。

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