「アナ・ログ」
アナウンサーリレーエッセイ
この夏の楽しみ
佐藤 拓雄
(2017/07/05)
平日に休みを取ることができた、先月のある日。
梅雨の中休みで気持ちよく晴れていました。
湿度も高くなく、窓から入る風が爽やか。この時期ですので、気温も真夏のようではなく、実に快適な天気です。
ふと空を見ると、飛行機雲が。
こんな日は、どこかへお出かけ、という発想の方も多いのかもしれませんが、私はインドア派です。
こういう日こそ、のんびり、音楽を聞きながら読書。これが至福の時です。
平日ですから子どもたちは学校、妻も出かけていて、家には誰もいません。
静かな家で、贅沢すぎる時間を過ごすことができ、身も心も充電できた気がしました。
思えば、小・中・高時代も、こんな時間を過ごすのが好きでした。
特に、夏休みの終わりごろ、宿題をすべて終わらせ、なんの心配もなくなったところで、こんなふうに読書をするのが自分の心の充電の一つだった気がします。
夏だからこそ、家の中でちょっとした涼しさを見つけ、ゆったりした気持で読書をする。
年を重ねるにつれ、時間の余裕が足りなくなり、こういう時間を持てなくなってきたことを改めて感じました。
今年の夏にも、少しでいいからこんな時間があるといいなあ・・・
という私ですが、高校野球は例外です。
長男が高校野球をやり始めてからは特に、夏の大会、と聞くだけで、スイッチが入り、球場に見に行きたくなってしまいます。
長男が卒業した今でも、やはり高校野球は楽しみで、時間が許すなら、一日中球場にいてもいいくらいです。
もちろん今はそうもいきませんが、仕事を引退した老後は、夫婦で観戦三昧、という話をしています。その頃、そんな体力が残っているかは分かりませんが、高校野球は、「この夏の楽しみ」というだけでなく、一生モノの「夏の楽しみ」になると思っています。
明日は稲垣アナウンサー。あれ?前回も稲垣アナウンサーの前でしたね。