「アナ・ログ」
アナウンサーリレーエッセイ

おじいさん、おばあさんとの思い出
寺田 早輪子
(2017/09/19)


私には一緒に住んでいた「おじいちゃん」の記憶がほとんどありません。

それでも、記憶の中の「おじいちゃん」はいつも笑っています。

私が3才のころに亡くなった父方の祖父は、スキンヘッドで、髪の毛がありませんでした。

食事のとき、座っている祖父に近寄って、つるつるの頭を、なでなでするのが好きでした。
母にはそのたびに「やめなさい!」と怒られていましたが、祖父はにこにこ笑いながら、なでさせてくれた…という記憶があります。

当時、まだ小さかった私には、「おじいちゃん」の記憶がほとんどありません。
でも、「頭つるつるなでなで」は覚えています。

そして、もっと強烈に覚えているのが「サイダーご飯」。
夏の暑い日に、食欲がなくなると、祖父はよく、
ご飯に、冷えたサイダーをなみなみとかけて、ガーーー!っとかき込んで食べていました。

憧れ半分…、怖さ半分…、
そんなめちゃくちゃな食べ方は真似してはいけないと言っていた母に隠れて、こっそり祖父とサイダーご飯を食べたことがありました。

これが意外に、おいしかった!

たぶん、その時も、「おじいちゃん」と私は笑い合っていたのかもしれません。

でも、覚えていません。

それでも、かすかな記憶の中の「おじいちゃん」はいつも笑ってくれています。

サイダーご飯の味ともに、いつまでも忘れたくない、大事な「おじいちゃん」の思い出です。

☆写真は…、私の手のひらに乗っているのは、誰でしょう…???(^^)

アナ・ログ。続いては…、稲垣アナウンサーです!!


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