「アナ・ログ」
アナウンサーリレーエッセイ

憧れの人
金澤 聡
(2017/10/18)


いつも穏やかで、声を荒げたことなど一度もない。
祖父はそんな人でした。

会いに行くといつも頭を優しくなででくれました。
他愛もない話をニコニコしながら聞いてくれました。

祖父は私が社会人になって数年後に他界しました。
葬式に行けず、別れをきちんと伝えることができなかった後ろめたさもあったのかもしれませんが、葬儀費用の半分を持つことにしました。
それでも足りないと自分では思っていました。
それ程までに祖父の存在が、私の人生に大きく影響しました。

でも、なかなか祖父のような生き方はできないものです。
自己啓発に関することに接してもアンガ―マネジメントのことに触れてみても、小さなことで感情が尖ってしまったり、優しくできなかったり…

体からにじみ出るような優しさ、祖父に憧れます。

さわやかな秋空のもと、自分の子供たちが、祖父に撫でられている姿を想像するこの頃です。


次回は寺田アナウンサーです。

戻る

アナウンサーTOP
HOME