「アナ・ログ」
アナウンサーリレーエッセイ

憧れの人
佐藤 拓雄
(2017/10/17)


本日から新テーマ、「憧れの人」。
稲垣アナウンサーの発案ですが、私にとってはなかなか難しいお題です・・・

さて、先日のある朝、高校生の娘を車で送っていたら、出勤中と思われるスーツ姿の男性が歩いていました。
この人が、手ぶら。かばんも何も、荷物を持たずに、でもどう見ても出勤途中です。

これぞ私の憧れ!
「手ぶらサラリーマン」です。
言い換えて、「出勤ミニマリスト」とでも呼びたくなるような、無駄のなさ。

私自身は、そうなりたい、と思うようになって一体何年経つでしょうか。
最低限の持ち物、と考えながら、何度も出勤時の荷物のリストラを図っていますが、「手ぶら」の域にはどうしてもたどり着けません。
どうやったら手ぶら出勤ができるのか、当のご本人たちに聞いてみたいくらいです。

一度私も思い切って、ポケットに財布と携帯電話くらいで出勤してみようかな、と思ったりしますが、家を出る前から、何とも言えない不安な気持ちになってしまいそうです。
結局、臆病な小市民にとって、「手ぶらサラリーマン」は、生涯「憧れ」だけで終わるのかもしれません。

そうそう、娘に「手ぶらサラリーマン」への憧れを話していたら、「でもカバンくらい持てよ、って思うけど」とバッサリやられてしまいました。

【写真】先日出張で会議の合間に見えた景色。秋晴れの下「THIS IS お台場」という景色が広がっていました。
出張時の荷物も、なかなかうまく減らせませんね・・・

明日は、金澤アナウンサーです。

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