「アナ・ログ」
アナウンサーリレーエッセイ

今年のうちに・・・
寺田 早輪子
(2017/11/10)


今年のうちに、行きたい、行きたいと思いながら、なかなか行けずにいたお墓参り。

いわき市の実家にある先祖代々のお墓は、父が亡くなった際に建立したものです。

先月初めに、2日間だけいわきに帰ることができ、約一年ぶりに家族でお墓参りすることができました。

母が少しずつ手入れしてくれていたため、とてもきれいな状態で、ホっ(^^;)。
お母さん、様様です!!

父の生前には、まだ生まれていなかった息子がせっせとお墓を拭き掃除する様子は、なんだかとても微笑ましく、とても不思議な光景です。

実家のお墓は小高い丘の上に建っていて、目の前に広がるのは、空。
丘の下には卸売市場があります。

私が墓参りするのは土曜か日曜なので、風と、風に吹かれてゆれる木々や葉の音しか聞こえないくらい、本当に静かな墓地なのですが、

平日、父はここで毎日、風に吹かれながら空を眺め、早朝には仲買人さんの生きの良い競りの掛け声などを聞いているのかしら…。

などと、物思いにふけってしまうくらい静かな墓地なのです。

静かに手を合わせ、亡き父を思い、今を生きる家族と語らう、とても豊かな時間。
今年のうちに、もう一度くらい、お墓参りに帰りたいなあ。

☆写真は…、息子が一生懸命に書いていた「やまのおんがくか」の歌詞(^^)

このお題は私がアンカーでした!
アナ・ログ。続いてのお題は『感謝しています』です!


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