「アナ・ログ」
アナウンサーリレーエッセイ
冬季オリンピック
金澤 聡
(2018/01/29)
一人のゴールドメダリストに9万2千人の祝福の言葉が贈られました。
4年前の4月。
ソチオリンピックフィギュアスケートで金メダルを獲得した羽生結弦選手の凱旋を祝うパレードが、
仙台市中心部で催されました。
当時19歳。
インタビューでも
誠実に、豊かな表情と言葉で丁寧に答えてくれました。
被災地に寄り添う気持ちも忘れずに…
とてもピュアで賢く、さわやかで、
でも、少しあどけなさが残る金メダリストの奥には、秘めた力強さを感じました。
若葉が芽吹こうとしていたあの季節から4年。
怪我から立ち上がり、青年として帰ってくる舞台が、オリンピックの氷上。
おそらく万全の状態ではないかもしれませんが、
その舞台に立つ姿だけで、勇気と復興への支えになります。
感動には様々な感動があります。
受け取る人によって、千差万別。
今回、リンクの上で一人のアスリートは、どんな演技をみせてくれるのでしょうか。
想像するだけで胸打たれる方もいるでしょう。
さあ、いよいよ冬季オリンピックが始まります。
感動のその時を待ちます。
次回は梅島アナウンサーです。