「アナ・ログ」
アナウンサーリレーエッセイ
東日本大震災7年
金澤 聡
(2018/03/01)
3月11日で7年が経ちます。
2011年生まれの次男が小学校入学を迎えます。
毎年この日は、命の尊さを感じます。
今年3月10日に、ユアテックスタジアム仙台でJリーグの試合が行われます。
震災から7年のベガルタ仙台と、阪神淡路大震災から23年が経ったヴィッセル神戸の試合。
ともに災禍に見舞われたチームの試合。
スポーツは、心を豊かにする精神的な活動でもあり、人間の生活を潤す、『文化』です。そういう意味においては、地域に根差したスポーツチームは、文化的な存在であると同時に、心の活性化に必要な存在です。
"がんばろう、神戸"を掲げ、復興に長きにわたって寄り添ってきたヴィッセル神戸。
"復興の希望の光"として被災地に勇気を与え続ける使命を持つベガルタ仙台。
特別な日に行われる両者の戦いは、特別な想いと特別なパフォーマンスで、サッカーの素晴らしさ、スポーツの素晴らしさ、そして、明日への復興の勇気を見せてくれるでしょう。
それこそが、サッカーの文化的な存在であり、精神的な復興の一助となります。
震災によって愛するチームを応援し続けることができなくなってしまった方々に、ひたむきに勝利を追うその姿を見せることが、祈りを捧げることになるでしょう。
スポーツが復興につながることを信じて、7年目の3月11日に哀悼の思いを捧げたいと思います。
次は、梅島アナウンサーです。