「アナ・ログ」
アナウンサーリレーエッセイ

私のこだわり
佐藤 拓雄
(2018/05/16)


「こだわり」というこの言葉。
もともと「些細なことを必要以上に気にする、拘泥する」というマイナスの意味ですよね。
それが、「細かいところに気を配って価値を追求する」というようなプラスの意味で言われることが多くなり、辞書でも「新しい言い方」などと注をつけて意味として採用しているものが出てきました。
誤用から始まって一般化してきたのだろう、と言われたりしています。

確かに、言葉の意味は変化していくもの、ではありますし、これだけ当たり前に使われるようになると、プラスの意味を完全否定するものでもないと思います。
が、私は、注意して使いたいと思っています。

本来とは正反対と言えるような意味合いですし、プラスの意味の「こだわりの○○」という表現が多すぎませんか。常套句になって、表現があまりに陳腐化しているのも気になります。

・・・と、こういう風に書けば書くほど、「そんなことにこだわって・・・」という声が聞こえてきそうなので、このへんでやめておきます。

【写真】は、先日の「トリックアートinせんだい」にて。次男(小3)が撮影してくれました。トリックアートに収まるには演技力が必要ですね。大勢の人に見られる中で、少々恥ずかしいところもありますが、それでは面白くないので。

今回のお題はこれでおしまい。
明日からは新たなお題で、新人の西ノ入アナウンサーからスタートです。

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