「アナ・ログ」
アナウンサーリレーエッセイ
記憶に残るニュース
高橋 咲良
(2018/05/18)
日々様々なニュースを伝えていますが、自分が初めて伝えたニュース、初鳴きをしたニュースというのはやはり忘れられません。
私の初鳴きは去年の4月12日、銀杏町の佐藤さんのお宅に咲く、立派な桜の木を中継でお伝えしました。
近所の方に長年親しまれ、名物になっていた桜は、道路の拡張工事の影響で、木を切らなければならないとのことで、この桜を見られるのは今年で最後とのことでした。
この日は風があり、桜が咲く季節といえど、外にずっといると手先足先が冷えてくるような気温でした。
なぜかその日、入社式で着た白のスーツで来てしまった
私を見た先輩方が、その格好では寒いだろうと、上着やストールを貸して下さり、何てあたたかいんだろう…と感動(*^_^*)
よし、中継がんばろうと意気込み会社を出ました。
中継場所についてからは、動きを確認して、内容を頭にいれて、本番までの時間はものすごく長く感じましたが、本番はあっという間。
この日は、佐藤部長に付き添って頂いたのですが、中継終わりに、あまりの寒さに思わず近くのコンビニに駆け込み、2人でほっとレモンを飲みました。
あんなにほっとした、ほっとレモンは初めてでした。
中継の後、銀杏町の佐藤さんからお手紙を頂きました。
お手紙をもらうのは初めてでしたし、それだけでもとても嬉しかったのですが、「中継をしてくれて、ありがとう」その言葉を頂き、胸があつくなりました。
周りの人のあたたかさや、伝えることの楽しさを感じた忘れられない、記憶に残るニュースでした。
★写真は週末に金沢に行ったときのものです。
風情のある建物が多い金沢は、どこを歩いていても、思わず写真を撮りたくなってしまう美しい街並みでした(^_^)
続いては下山アナウンサーです!