「アナ・ログ」
アナウンサーリレーエッセイ

宇宙について
佐藤 拓雄
(2019/02/04)


まずは【写真】から。
先日、東京某所で見かけた看板。
なんかズルいですね(笑)

この看板は、宇宙とは何にも関係ありません。
それもズルいですか?
・・・本題に入ります。

今、私が「宇宙」と言って連想するのは、漫画「宇宙兄弟」。
私の漫画好きが遺伝したであろう長男に頼まれ、数年前に大人買い、今も続きを買って、親子でハマっています。
とにかく面白い。
人間ドラマであり、宇宙への憧れをかき立てられる、大長編です。

ですが、読んでいて思うことがあります。

「自分は絶対に宇宙には行けない」

閉所恐怖症気味の私にとっては、宇宙服がダメ、ロケットがダメ、空気のない月や星もダメ。
どうやったって、ムリです。
宇宙服も不要で、飛行機のような快適なロケットに乗って、空気の存在する地球のような星へ行けるようになれば、話は別ですが、私が生きているうちは無理でしょうね。

ただ、その恐怖心の理由は、閉所恐怖症だけではないような気がします。

子どもの頃、読んだり見たりした、物語やアニメ、例えば「宇宙戦艦ヤマト」「銀河鉄道999」、敬愛する藤子・F・不二雄さんの作品群、知る人ぞ知るというところで言えば、毎日のように聴いていた音楽絵本の「宇宙船ペペペペラン」。
どれも、宇宙は常に死や永遠の別れと隣り合わせなのだ、ということが、私にとっては共通した教えのように感じられたのだと、今は思います。

もちろん、生命の存在する星があるかも、といった話題には心躍りますし、宇宙の謎には大いに興味があるのですが、私にとって宇宙とは、死を感じさせる恐怖の存在(と言ったらちょっと大げさか)、少なくとも、畏れを抱く対象であることは間違いありません。


明日は、牧アナウンサーの「宇宙話」です。

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