「アナ・ログ」
アナウンサーリレーエッセイ

東日本大震災8年
飯田 菜奈
(2019/03/04)


東日本大震災後、仙台駅の周辺は大きく変わりました。
いえ、どんどん新しいビルが建ち、駅ビルの地下フロアなども順番にリニューアルされ、変わり続けています。

東北初出店というお店も増え、さらに都会的に…。
スタイリッシュな雰囲気は、まさに、東北の玄関口にふさわしい姿に。

ただ、ここまでの復活、変化は、新幹線ホームの屋根が落ちるほど大きな被害を受け、一時立ち入り禁止になっていた、震災直後の仙台駅に取材に行った私としては…
全く想像できていませんでした。

すべてが当たり前ではないことを知ったあの日。

スイッチ一つで、電気がつくこと。
蛇口をひねったら、水やお湯が出ること。
食べたい物が食べられること。
スーパーで買い物ができること。
洗濯ができること…
挙げたらきりがないですが、これらすべてが、当たり前のようで、当たり前にできることではないんです。

街の様子は変わっても、東日本大震災を経験した身として、日常生活を送れることに感謝する気持ちは、ずっと忘れずにいたいと思います。

震災後から担当しているあらあらかしこ。
リポーターの卒業など、寂しいこともありますが、毎週変わらず、土曜日の午前中に、楽しく明るく宮城の情報をお届けできればと思います。

お次は下山アナです!

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