「アナ・ログ」
アナウンサーリレーエッセイ

新元号
堤 勇高
(2019/05/09)


「昭和レトロ」とか「大正ロマン」といった「元号+○○」の形をとった言葉があります。
昭和レトロの方にははっきりとした定義がないようですが、広く捉えれば二つとも「その時代らしさのある文化」などをあらわした言葉のようです。

平成のイメージや文化などに対してはどのような名前がつくのでしょうか。
私が一番に思い付いたのは「平成サイバー」ですが、令和のほうが「サイバー」な時代になる気もします。

そもそも平成がどのような特徴をもっていたか、すなわち「平成らしさ」は令和の時代をしばらく過ごすまでわからないのかもしれません。

そんな「平成らしさ」が憧れや懐古の対象である場合はいいのですが、私は最近、マイナス要素にもなるのではと密かに心配しています。

例えば「あの人、平成だよね」や「平成くさい」といった言葉。

昭和に流行った言葉を使う人が「昭和な人だ」「昭和くさい言葉」などと指摘をされる場面を皆さんも一度は見たことがあると思います。
昭和という元号に時代遅れというニュアンスをつけて使うということです。

この流れを考えると「平成くさい」「考え方が平成」などといった言葉が十数年後には一般的になっているのかもしれません。
自分が生まれ、成長した時代の元号がこのような使われ方をするのは、ちょっと複雑な思いです。

新元号になった以上、「平成くさい」と言われないよう頑張ろうと思います。

写真は私の平成最後の旅行となった松島の写真です。雨の日が多かったゴールデンウィーク中でしたがこの日はよく晴れ、福浦橋の赤もよく映えました!

次は金澤アナウンサーです。


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