「アナ・ログ」
アナウンサーリレーエッセイ
大切な場所
梅島 三環子
(2019/06/11)
大切な場所といっても、いろいろあると思いますが、私は、その時々の落ち着く場所をお知らせします。
子供のころの大切な場所は、カーテンの中でした。嫌なことがあると、カーテンにくるまって出てこない。そんな子供でした。子供部屋に行くと出てくるタイミングを失うので、ちょうどいい私だけの隠れポイント。当時の大切な場所です。
もう少し、大きくなると行動範囲も広がり学習塾が私の落ち着く場所になりました。塾が落ち着くなんて、少し変な話かもしれませんが(笑)
本当に、なんとも居心地がよかったのを覚えています。
当時は、携帯はもちろん遊ぶものはないので、自分だけの世界に没頭。ひどく遅く帰り、ひどく怒られ、また戻ってやろうか…と真剣に考えた時もあったものです。
そして、もっと行動範囲が広がると水辺が好きな人になりました。高校生くらいから、いまもずっとです。
川も海も、見ていると非常に落ち着きます。特に夜の海が好きなのですが、なかなか怖くて行けません。ですから、旅行先で海の音を聞きながら、ベランダで寝るのは至福の時。大切な場所で過ごす時間は、元気を復活させるための大切なひと時でもあります。
写真は、落ち着くなじみの居酒屋さんでよく頼む一品。なじみの味も落ち着きます。
明日は、金澤さんの大切な場所です。