「アナ・ログ」
アナウンサーリレーエッセイ
ヒヤッとする怖ーい話
寺田 早輪子
(2019/08/09)
中学生のころ、通っていた学習塾での出来事。
ある夜、授業が終わった後に、コピー機で、私を含む女子何人かで、片手を挟んでコピーをするといういたずらをして笑っていました。
「指紋もしっかり写されるんだね~」
なんて言いながら、友達と何枚かコピーしていたのですが、私の手をコピーした一枚に、もう一本、別の手が写っていたのです。
「えっ?」
その場にいた全員が息をのみました。
ちょうど斜め向かいに移されたその手は、明らかに私のものより大きく、しかも、私は腕時計をしていたため、その腕時計も写り込んでいるのですが、その「もう一本の手」は、腕時計をしていませんでした。
何より、そのコピー機は壁に背をつける形で設置していたため、その「もう一本の手」を写し込むためには、壁から手を出さねばならないのです。
一瞬、息をのみ、押し黙ってしまった私たちでしたが、友達の一人が、そのコピー用紙をぐしゃぐしゃに丸めて、「見なかったことにしよう!ね!」と言って、ゴミ箱に捨ててしまいました。
あれは何だったのでしょう。
…ああ。文章を綴っていて、また背筋がゾクっとしてしまいました。
こわい。
※写真は…、
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アナ・ログ。続いては、西ノ入アナウンサーです。