「アナ・ログ」
アナウンサーリレーエッセイ

コーヒーの話
寺田 早輪子
(2019/10/15)


今で言うところの「カフェ」というおしゃれなスポットがあまりなかった頃、
20代前半に、当時、住んでいたエリアに一軒だけあったのです、「カフェ」が。

北欧っぽい白い壁と、木でできた北欧っぽいテーブルと椅子、10席もないのではないかという小さな店内には、ちょっと怒った顔の白いシャム猫がいつもうろうろしていました。

北欧っぽいBGMと木漏れ日。その空間に、いつも私は一人で訪ね、
「シナモンカプチーノ」を頼むのです。

シナモンのほろ苦さと奥深さ、そして、家ではとても作れないふわふわの泡。

一瞬で、メルヘンな世界にトリップさせてくれる、不思議な飲み物。

シナモンカプチーノ。

はちみつレモン、レスカ、タピオカ、チーズティー、地ビール…、
今までいろいろな流行りの飲み物をいただきましたが、
シナモンカプチーノは、いつでも私を、あの駆け出しの頃のフレッシュな気持ちにさせてくれる飲み物です。

※写真は…、
中秋の名月。お月様はちょっとだけ出てくれました。

アナ・ログ「コーヒーの話」は私がアンカーでした。
次のお題は「お腹いっぱい食べたい!『秋の味覚』」。
トップバッターは、牧アナウンサーです。


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