「アナ・ログ」
アナウンサーリレーエッセイ
お腹いっぱい食べたい!「秋の味覚」
佐藤 拓雄
(2019/10/23)
まずは、【写真】。言わずもがなの「はらこめし」です。
先日、妻の友人から手作りのものをいただきました。
これまた言わずもがなですが、美味でした。
「はらこめし」を食べると、「宮城の秋」という気がしてきますね。
宮城ならではの、大いに誇りたい料理です。
毎日食べてもいいくらい、それこそ「お腹いっぱい食べたい!秋の味覚」です。
ところで、今年は、サンマが深刻な不漁。これも毎日食べたいほどの秋の味覚ですが、この秋、我が家の食卓には、一度も上がっていません。
そのサンマにまつわるお話を一つ。
大学生のころ、宮城のサンマがあまりに美味しいので、実家の家族にも食べてほしいと思い、送ったことがあります。
脂ののった、丸々と太った大きなサンマが実家に到着。
早速母が塩焼きにしたそうですが、脂がのっているだけに、煙がすごい。
台所の窓を開けて煙を外に追い出しつつ、おいしそうなサンマが焼けてきたころ、遠くから消防車のサイレンの音が聞こえてきたといいます。
「どこかで火事かしら」と思っているうちに、サイレン音は家のすぐ近くに。
すると、玄関のブザーが鳴り、ドアを激しくたたく音が。
慌ててドアを開けた母の前にいたのは、なんと消防隊員!
「お宅が火事だと通報がありました!大丈夫ですか!!」
「はあ????」
お分かりと思いますが、窓からモクモクと出るサンマの煙が、近所の人に火事と間違われ、119番されてしまったわけです。
私のせいではありませんが、サンマを送ったことで、かえって申し訳ないことをしたと思いつつも、結局は笑ってしまいました。
以来、サンマの塩焼きを食べるたびに、この「事件」を思い出します。
それにしても、サンマ。
「お腹いっぱい食べたい!」どころか、このまま食べずにシーズンが終わるのではないか、と思う今年の秋です・・・
明日の当番は、西ノ入アナウンサーです。