「アナ・ログ」
アナウンサーリレーエッセイ

11/26 いい風呂の日「お風呂と私」
金澤 聡
(2019/12/03)


先日、山形の山寺へ行ってきました。
「閑かさや岩にしみ入る蝉の声」
芭蕉の句で有名ですが、当然この時期は蝉の声は無く、閑さの空気にどっぷり浸かるような山寺でした。
朝8時すぎに立石寺を目指して、階段を一歩一歩確かめるように登っていきました。
スタートは快調なペースでしたが、300段あたりから突然腰痛が発生。一段一段登るたびに煩悩が一つ一つ消えていくとガイドに書いてあったので、ここでやめるわけにはいかないと100段登って休憩、50段登って休憩を繰り返しながら、なんとか階段を登り切りました。

頂上で待ちくたびれた息子二人には、「遅すぎない?」という労いの全くない言葉をもらいましたが、額に汗しながら腰痛に耐え登り切った達成感と心地いい疲労感を得ることができました。

帰りに饅頭屋さんに寄って、出来立ての「山寺まんじゅう」を茶釜の湯で煎れたお茶でいただきました。茶釜の湯がとてもなめらかでやわらかく、お茶の美味しさを引き出していたのと、できたばかりの温かい饅頭が最高に美味しく、腰の痛みとふくらはぎの痛みを和らいでくれました。
茶釜を見ていたらなぜか温泉に行きたくなり、家族を温泉に誘いましたが、息子のスケジュールが詰まっているとのことで却下。泣く泣く家に帰りすぐに我が家のお風呂に入りました。
「あ~やっぱり我が家が一番だな」という旅先から帰ってくると定番の一言を漏らしながらゆったり湯船に浸かり完全に疲労を拭い去りました。

気持ちよくお風呂に入るために、もっと運動しようと決意した山寺。煩悩が消えたかどうかは…わかりません・笑

次は、西ノ入アナウンサーです。

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