「アナ・ログ」
アナウンサーリレーエッセイ

祖父母の思い出

(2007/09/07)


写真は新幹線の新大阪駅ホームでの記念撮影。
今回のテーマに沿うものが何かないかなと実家の母に探してもらいました。左が祖母で右が母、ピースしているのが私で左下が弟です。…かれこれ、何年前でしょう?
私が幼稚園児ということは。。。。ざっと20年以上は前!1985~1987年頃かな。母も祖母も若くてびっくりです。

両親は大阪市出身で当然祖父母は大阪、私たち家族は東京で離れて暮らしていたので写真にある新幹線でよく帰省をしていました。大のおじいちゃんおばあちゃん子だった私はおじいちゃんおばあちゃんと一緒に暮らしている子達が羨ましかったものです。だからたまに祖母が東京に来たら何とか帰さないように帰さないように必死の抵抗したそうです。

「えりな、おばあちゃん帰るね」
「・・・」
「じゃあね、電車来たから大阪帰るね」
「・・・なのに・・・」
「え?」
「・・・えりな、おばあちゃんのこと好きなのに、好きなのに・・・」

あとはひたすら涙・涙・涙で、おばあちゃん好きなのに、を繰り返したそうです。結果、
「も~わかった!!もう一日泊まるから!」

この作戦で最大3日引き止めたらしいです。
決して「帰らないで」と言わずに。
恐るべし、幼少の頃の私。

でも今できるかと言えば絶対NO!こんな事なかなか言えません。ああ、なぜ大人になったら素直になれないんでしょう。魔性の何とやらになれた…かもしれないのに。なんて。でもそれだけ祖父母が大好きだったのは沢山の愛情を注いでくれていたからなんだなあと感じる最近です。ありがたいですね、愛情って。愛されるにはまず愛情を注ぐことを身をもって教えてくれました。

さてお次の林佳緒里アナウンサー、どうやら私が羨む、逆の環境だったようです!

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