「アナ・ログ」
アナウンサーリレーエッセイ

祖父母の思い出

(2007/09/04)


クラガノさんとムラノさん。大阪に独りで住むおばあちゃんの話に欠かせない登場人物です。

中学生ぐらいからでしょうか、大阪に遊びに行くと、おばあちゃんは欠かさず2人の話をします。特に変わった話というわけじゃないんです。クラガノさんと舞台に行った、ムラノさんとご飯を食べた。2人と過ごした日々を淡々と語ってくれます。それもご丁寧に1から100まで、移動手段や、移動中あった出来事、2人から聞いた話…と話は枝分かれ、正直何の話をしているのかわからなくなる時もあります。

何より、肝心なことが。クラガノさんとムラノさん、僕知らないんです。もうかれこれ10年ほど2人の話を聞いていますが、お会いしたことも、顔も見たことがありません。それでもおかまいなし、生き生きと語るのが僕のおばあちゃんの強さ。

おばあちゃん、だから僕、その人たち知らないってば…
時折突っ込みたくなることもありますが、普段おばあちゃんは独り暮らし。寂しさを晴らすように、嬉しそうに語る姿を見ると、そっとしてあげようと思って、10年間うんうん頷いています。

そのおばあちゃんも今年で82歳。最近仕切りに「足が痛い」と杖をついて歩いていて少し心配ですが・・・

先日遊びに行った時、トイレに行ったおばあちゃんは戻ってくる時見事に杖を忘れていました。「あ!忘れてもた!」と気付いて取りにいくと思えば、駆け足でトイレに向かっていきました(笑)
さらに散歩をして交差点で信号待ちをしていた時。「どっちに行くんだっけ?」と目的地の方角を尋ねたら、「あっちやで」とおばあちゃん。思いっきり、手に持った杖で方向を示していました(笑)
まだまだ、元気で長生きしてくれそうです。

お次ぎは、水上アナです。

ところで、写真は、林アナとの会食。先日佐藤アナの夏休みの間スーパーニュースのピンチヒッターを務めさせて頂きまして、そのお疲れ様会で焼肉に連れていってくださいました。林さん、お肉に夢中ですね。

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