「アナ・ログ」
アナウンサーリレーエッセイ
祖父母の思い出
金澤 聡
(2007/08/30)
どこの家のおばあちゃんもそうなのかもしれないけれど、僕のおばあちゃんは心配性で涙もろい。
学校の登下校で事故に遭っていないかいつも心配してくれたし、学校で賞をもらえば、おばあちゃんはいつも喜んで泣いてくれた。いまでもそうだが、実家に帰ると真っ先に出迎えてくれて帰省の無事を確認しホッとした表情を見せてくれる。そして、何かのパーティでも催されるのでは?というくらいお菓子や果物などたくさん食べ物を出してくれる。あとはひたすら最近あった出来事を僕に教えようと話し続けてくれる。
仙台へ出発の日は、おばあちゃんは必ず涙を流して見送ってくれる。僕の姿が見えなくなるまで泣きながら手を振り続けてくれる。仙台に着いて無事の電話をおばあちゃんにかけると、泣きながら元気で頑張りなさいと言ってくれる。
小さいときは何でこんなに心配するのだろう、なんでこんなに涙をながすのだろうと思っていたが、いまとなってはとてもありがたいこと。
ゲートボールや詩吟の大会で全国行脚、趣味のカラオケ、そして家事にと毎日多忙なスーパーおばあちゃん。
おばあちゃんが泣いて喜んでくれるような報告をたくさんできるよう、また頑張ろうと思う。
次は、この夏サイダーをがぶ飲みした寺田アナウンサーです。