「アナ・ログ」
アナウンサーリレーエッセイ
サンキュー
下山 由城
(2020/03/11)
マスク不足です。
まさかこんなことになるなんて。想像できていたら誰も困りませんね。コンビニで最後にマスクが売っているのを見たのはいつでしょうか。私の記憶では2月7日の深夜に偶然見つけて購入したのが最後です。そのときにはもう"マスクが足りない"と騒がれていたと思います。もう1か月以上見ていないことになりますね。
少し前のこと…1月上旬に某会員制倉庫型店では150枚入りのボックスが山積みされていました。こんな大容量を買う人なんているのかな?とすら思っていました。在庫は余剰にあるレベルだったはず。それが今は見る影もありません。
埼玉に住んでいる両親は大丈夫かな?と電話をしてみると、騒動の直前にたまたま箱でマスクを購入していて問題ないとのこと。除菌などもかなり気を使って生活しているようでした。逆にこちらがマスク不足なのを心配して、何枚か送ってくれました。自分たちの方も決して十分な枚数があるわけではないだろうに…ただただ感謝です。サンキューです。
デマが広がって社会に悪影響が出るのはとにかく止めてほしい。トイレットペーパー買い占め騒動もそうです。主にSNSで誤情報が広まりました。その後、テレビの報道などで「不足するというのは誤りだ」という正しい情報が流れても、それよりも"無くなる"という誤情報の方が早く広がっていきました。正しい情報を知っていても、実際に空になった棚をみると不安は大きくなります。多くの人が冷静になれないのです。
先月28日に仙台市内のあるスーパーにはポップに『お詫び』と題して「TV報道の影響によりトイレットペーパーが品切れしています。大変申し訳ございません。」と書かれていました(そもそもテレビ報道だけのせいにしているこのポップが誤情報だし丁寧ではないですね)。急に人が殺到してお店の人は混乱したでしょう。何も知らずにこれを見た人々は不安が大きくなったでしょう。パニックが起きてしまったわけです。
今一度冷静さを取り戻しましょう。情報が簡単に手に入る世の中になりました。だからこそ、その情報をしっかり吟味する心の優しさと余裕が必要です。
友人の結婚披露宴は延期になりました。
他にも多くの楽しみな予定が流れました。
アナウンサーの仕事にも様々な影響が出ています。
新型コロナウイルスの騒動がはやく収束するのを祈るばかりです。
お次は飯田アナウンサーです!