「アナ・ログ」
アナウンサーリレーエッセイ

出会い
金澤 聡
(2020/04/15)


「出会い」は「学び」だと個人的には思っています。

私の野球観や人生観にもっとも影響を与えたのは、野村克也さんとの出会い。
楽天の遠征先の空港の喫茶店にたまたま野村監督(当時)がいらして、私があいさつにいくと同席するよう勧められました。名監督を前に恐縮千万でしたが、飛行機の出発までの2時間近く、1対1で貴重なお話を聞かせていただきました。現役時代の裏話からチームの現状や戦略、そして人生訓まで、あっという間の夢のような時間でした。
翌日、お礼のご挨拶に伺うと、「そういや、あんた名前なんだっけな」と言われてしまいましたが、野村克也さんのお話やお言葉は、私の宝であり、人生哲学でもあります。心よりご冥福をお祈り申し上げます。

ベガルタ仙台の手倉森誠元監督と渡辺晋前監督の出会いもたくさんの学びがありました。手倉森監督の選手だけでなく記者のモチベーションまで高める発信力、統率力。渡辺監督の徹底した理論と戦術分析力。お二人からもサッカー観だけでなく、仕事の向き合い方など学ばせていただきました。

写真は、「デカ盛り定食」との出会い。ロケ先のいわき市の中華屋さんが出しているメニュー。近くの学校の柔道部のお腹を満たすため、そして、町おこしのために発案されたメニュー。話題作りだけでなく、地域貢献のためにと赤字覚悟で頑張っているお店のご主人からも学ぶことはたくさんありました。

様々な出会いから得る学びで、不安渦巻く現状を少しでも払拭できるよう前向きに進んでいきたいと思っています。

次は牧アナウンサーです。

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