「アナ・ログ」
アナウンサーリレーエッセイ
子ども時代のエピソード
佐藤 拓雄
(2020/04/24)
状況の収束が見えない中、私たち仙台放送アナウンス部も、コロナ対応の勤務が続いています。
なかなか気持ちが晴れない毎日ですが、ちょっとでも「上がる」ようにと、妻が、2013年の楽天イーグルス日本一の記念カップ【写真】に紅茶を入れてくれました。
さて、皆さん、子ども時代を振り返って、ご自身の最初の記憶って何でしょうか。
私は、これだ、というのが割とはっきりあります。
と言いながら、何歳の時なのかは曖昧なのですが、
家の前で遊んでいたところ、見知らぬ女性が笑顔で「あら、タクオちゃん、ひさしぶり~、おおきくなったわね~」と話しかけてきた、というものです。
だれ?なぜボクのことを知っているのだろう?
という疑問とともに、その時の光景が鮮明に記憶にあるのです。
それと同時に、この時から、自分は「たくお」というんだ、と意識したというか、そういうことも記憶としてはっきりしています。
とにかく、私の中に「ここが境目!」という感覚がはっきりしているのです。
一方で、それ以前の記憶は何もないに等しく、これが、いわゆる「物心」がついた瞬間だと私は思っています。
・・・と書いたのはいいのですが、なんだかどう書いても、この感覚を表現しきれていないなあ・・・これ伝わってますか?
それにしても、なぜ、乳児幼児の頃の記憶は途中まで失われてしまうのか。不思議でなりません。
私は、子ども時代、記憶力のよいほうだったのですが、それとこれとは関係ないということですよね。
ちなみに、私に笑顔で話しかけてきた女性は、私の叔母でした。甥の私は、きっと叔母に対して相当怪訝な顔をしたことと思います。
この話は、当の叔母にはしたことがありませんが、今さらながら、おばさん、すみません。
・・・ここで謝っても伝わらないですね。
次は、牧アナウンサーです。