「アナ・ログ」
アナウンサーリレーエッセイ

子ども時代のエピソード
梅島 三環子
(2020/04/28)


子供の時は、苦手なものだらけで我慢も嫌いな娘でした。ろくでもない娘ですね。

特に野菜と注射は大の苦手。野菜は、どんなに細かくしようが、味を付けようが口に入れた瞬間「オエッ…」となり、吐き出し、涙目になる始末。体が、全く受け付けません。
見かねた親が、これでは給食は無理だろうとお弁当のある小学校を選び1時間以上かけて隣町まで毎日送っていました。正しい判断かはわかりませんが(笑)
中高も毎日お弁当だったので、野菜とは無縁の生活。ポテトサラダには、芋とリンゴと卵しか入っていないような家でした。

ただ注射は、逃れられません。学校で一斉に打っていた時代ですから、これは先生に大変な迷惑をかけました。
1年生の最初の予防接種。出席番号で並んでいると、並んでいるうちからメソメソ泣きだし先生がつきっきりに。
順番が来ても、火事場の馬鹿力とやらで先生たちの抑え込みから逃げようとします。
そして、打ったとたんに学校中に響き渡るような大声で悲鳴を上げるのです。廊下で並んでいる次の子は大変な恐怖だったでしょう。
インフルエンザも毎年学校で打った記憶があるので、6年生まで続いたんだと思います。最終的には、4人くらいの先生に抑え込まれ、逃げ出さないように保健室のドアを抑える先生までいた記憶があります。
卒業したあと先生から「あんた注射の時間は人出がいるから、事前の申し送りがあった」と言われたことを覚えています。
今、息子が注射で暴れても何も言えません…。

今も注射は、かなり苦手。まぁ、我慢を覚えたので逃げはしませんが。

写真は、取材途中に撮影したもの。今年はゆっくりサクラを見る当たり前すら、なくなってしまいました。

次は、伊藤瞳さんです。

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