「アナ・ログ」
アナウンサーリレーエッセイ

不思議な話
西ノ入 菜月
(2020/06/22)


去年の6月23日の明け方、何となく寝付けなくてベッドで横になりながらウトウトしていたら、ベットの下を猫が通る気配がしました。

実家では猫を飼っていますが、仙台の一人暮らしの家では猫は飼ってはいません。ですが、特に怖いとは思わず、「あれー、なんだろうこの猫ちゃんは~」くらいに、寝ぼけながら思っていました。
すると、今度はその猫がベッドの上に乗ってきて、私の身体の上を歩いたんです。「重っ!!」と声に出してしまいたくなるくらい、ちゃんと重さも伝わってきたのを覚えています。そして、私のお腹の横で丸くなってスヤスヤ寝始めたので、ひとしきりその子をナデナデしたところで私も熟睡してしまったのか記憶がありません。

朝起きて、あれ、なんだか昨日猫がいた気がするけど夢だったのかなと、ふと思い出しました。その時、ちょうどその日が、昔実家で飼っていた猫の命日だと気づいたんです。今考えると、重さもちょうどその子くらいでした。

私が中学生の時にお別れした子なのですが、今も仙台の家にその子の写真を飾っているので、もしかしたら会いに来てくれたのかもしれません。
不思議な話ですが、なんだかすごく嬉しくて、うれし涙を流したのを覚えています。

その日から明日で一年。明日も来てくれないかな!

写真は昔飼っていたその猫ちゃんです。身体が本当に美しい白い毛で覆われていたので、「小雪」と呼んでいました。

お次は堤アナです。

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