「アナ・ログ」
アナウンサーリレーエッセイ
歯の話
堤 勇高
(2020/06/10)
数年前の話ですが……
ある日、上の犬歯が痛くなりました。虫歯のように常にズキズキ痛むというより、何かを噛んだ時などに急に走る痛みです。鏡で見ても虫歯ができている様子はありません。
そのうち治るだろうと思っていましたが、そんなこともなく……
ふとした瞬間になかなかの強さで襲ってくる痛み。気になって何にも集中できないような日が数日続きました。
意を決して歯医者に行き、相談することに。問題の歯を見てもらうと、すぐに診断が下りました。歯ぎしりです。寝ているうちに歯ぎしりをしていて、それが痛みにつながっていたようです。
症状がひどい場合にはマウスピースなどをつけるそうですが、今回はそこまでには至っていないといわれました。とはいえ歯ぎしりの癖はなおさなければなりません。
そこで先生に言われた治し方は「意識すること」でした。
歯ぎしりをしないよう、意識すること。寝ている中で意識することなんてできるのか?と、なんだかすっきりしないまま帰りました。
しかしその2、3日後には痛みが全くなくなりました。寝ている間なので意識できていたかどうかすら覚えていませんが、痛みがなくなったということは歯ぎしりもしなくなったということ。「無意識に意識」はできるのかと驚きました。
歯ぎしりの癖がある方、ぜひ「寝ている間に意識」してみてください。
写真は2年前にヴェネチアで撮った写真です。最近、スマホの壁紙を変えようとアルバムを探していたら見つけた1枚。最近は家でアルバムを見返す時間が多くなっている気がします。
さて、「歯の話」は今回でおしまいです。
明日からは新テーマ、飯田アナウンサーからスタートします!