「アナ・ログ」
アナウンサーリレーエッセイ

リモート○○
堤 勇高
(2020/07/17)


8月に行われる「甲子園交流試合」。先日、その組み合わせを決めるリモート抽選会が行われました。

抽選の当日、私は仙台育英で取材をさせていただきました。
抽選の方法は、「ア、イ、ウ……」と記号が書かれた札を、ビデオ通話越しにチームの代表者が選ぶというもの。仙台育英の代表者はグラウンドのバックネット裏にある教官室から参加していました。

グラウンドではほかの選手たちがいつも通り練習をしています。そこから数メートルのところでは甲子園での対戦相手が決まる運命の抽選が行われています。
その状況にとても不思議な感覚を抱きました。通常時ですら気になるであろう組み合わせ抽選が目と鼻の先で行われているというのは、選手たちにとっていつにも増してドキドキする時間になったのではないでしょうか。

一方の抽選を仕切っていた運営側にも、かなりの苦労がありそうだと思いました。ビデオ通話越しの声というのは生で聞くよりどうしても聞き取りづらかったり、電波の関係で音が飛んだりします。抽選の時の「ア、イ、ウ……」を聞き違えてしまうと、とんでもないトラブルにつながります。司会の方の確認が万全に万全を期していたのが印象的でした。

そんな異例ずくめの抽選会。これが世にいう「新しい生活様式」の一つかもしれません。

さて、写真は2年ほど前に友人と言った長野県・上高地の写真です。良く晴れた上高地は本当に穏やかで、きれいですが、今月の豪雨ではおよそ300人が足止めとなるなど大きな被害を受けた場所の一つです。
私にとって、「数十年に一度の」規模の豪雨は、すでにどこでも・いつでも起こる時代なのだと、改めて感じさせられるニュースでした。

次は伊藤アナウンサーです!

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