「アナ・ログ」
アナウンサーリレーエッセイ
東日本大震災10年
伊藤 瞳
(2021/03/16)
私は、出身が埼玉県で、昨年宮城県民となるまで、ずっと関東にいました。
そんな中、2017年、東京の上野で開催された「三陸なう」というイベントが心に残っています。
「三陸なう」は、学生団体主催で、今の三陸を好きになってほしいというコンセプトのもと、これまで複数回、上野公園で開催されているイベントです。(三陸なうHPより)
2017年開催のとき、大学で放送研究会に所属していたことのご縁から、私は司会を担当しました。
会場では、三陸の食材を使用した料理が楽しめるブース、三陸の商品を売るマルシェ、ホヤぼーややおおふなトンといった三陸自慢のご当地ゆるキャラなどが登場するステージが設置されていて、東京で三陸を存分に知ることができる魅力がありました。
小さなお子さんからご年配の方まで幅広いお客さんが、東京で「三陸」を楽しんでいる様子、司会をしながら感じられました。今でも脳裏に焼き付いています。
上野公園で見たのは、被災地「三陸」ではなく、
間違いなく、魅力的な土地、「三陸」でした。
好きになる、訪れたくなる街「三陸」でした。
11日で震災発生から10年となりました。
昨年宮城県民となった私だからこそ、今後も被災地を知ることを続けて、伝承していきたいと思います。ですが、被災地の「過去」のみならず、「今」の魅力をみんなに好きになってもらえる伝承も私は大切にしていきたいです。
写真は、「三陸なう」の会場で、撮ってもらった思い出です。
左は、東日本大震災を機に誕生したという宮城のご当地ヒーロー「破牙神ライザー龍」。右は、岩手県大船渡市のゆるキャラ「おおふなトン」です。今振り返っても、このイベントに関わらせていただけたこと、感謝の気持ちでいっぱいです。
明日は、堤アナウンサーです。