「アナ・ログ」
アナウンサーリレーエッセイ

スポーツの秋
金澤 聡
(2007/10/12)


雪国育ちだった僕にとっては、「スポーツの秋」というより『スポーツ準備の秋』だったかもしれない。

学生時代いわゆる"走るスキー"と言われているノルディックスキー部だったので、冬以外は乾いた土の上をひたすら走り持久力強化に努めていた。特に秋は体力強化のラストスパートの時季だったので陸上の長距離部より走っていたかもしれない。スキーを履いていれば滑る分距離が稼げるので幾分楽なのだが、ただただ走るのは苦痛だった。しかも、スキーはストックを使うので登りも滑ることができる。しかし、走るのはいくら腕をブンブン振り回しても距離は出ない。早く寒い冬が来て欲しいと思うほど、秋はつらい時季だった。

ノルディックスキー部にとって、秋は『実り』というより『種まき』の時季だった。かといって実際僕自身が冬に花開いたかというと、そうでもなかったような…
そのせいもあってか、いま僕のウインタースポーツは専ら「スノーボード」。リフトに乗って頂上へ、そして、重力に身を任せ滑る。こんな楽しいものはない!
そろそろ雪山が恋しくなる秋でもある。学生時代とは違った意味で、早く寒い冬が来て欲しい。

次回、一家言ある浅見さんにとってのスポーツの秋とは!?乞うご期待!

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