「アナ・ログ」
アナウンサーリレーエッセイ

東日本大震災10年
梅島 三環子
(2021/03/18)


10年前に行った沿岸部。
復旧復興なんて、全く想像すら出来ませんでした。
こんなことが起こるのだろうか、というのが正直な感想でした。

あれから10年。
沢山の声をこれまで伺ってきました。
多くの涙も見てきました。
時の流れは、心を少し整理してくれるかもしれませんが、あの日の記憶は傷を負った方々にとって、絶対に忘れられないことと感じます。10年経ったって、何年たったって、悲しみが癒えることはありません。
未だに震災の話すら聞くことができないという方もいらっしゃいます。それが現実なんだと思います。
10年とはいえ、何の節目でもないと思っています。一方、10年だから一歩を踏み出したいというご遺族の声も忘れられません。
それぞれの10年、そして、それぞれのこれからと私なりに寄り添っていければと思います。

明日は拓雄部長です。

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