「アナ・ログ」
アナウンサーリレーエッセイ
雨といえば
堤 勇高
(2021/06/30)
雨といえば、研修の初日を思い出します。
アナウンサーとしての研修初日、少し強めの雨が降っていました。出かけるまでは「幸先悪いな」などとも思わず、張り切って準備をしていました。雨ではありますが、初日ということでおろしたてのスーツを着て、靴だけは濡れてもいいように新品ではないものを選び、いざ出社。
今日から始まる研修に思いをはせながら、かつ水たまりはよけながら歩くこと数十秒、車道をかなりのスピードで車がやってくる音が聞こえました。その進路には水たまりがあります。
まずい!と思ったときにはすでに手遅れで、歩道に放物線を描いて飛んできた水しぶきに襲われる「新品のスーツを着た」私。必死の回避もかなわずひざ下に水がかかってしまいました。
あらためて件の水たまりを見ると、歩道と車道を区切る白線ギリギリのところにあります。なにもわざわざその上を走らなくてもいいじゃないかと、やり場のない思いを抱えながらの初出社となりました。
乾いたスーツには見事に茶色い跡が残り、早速クリーニングのお世話に。以来雨の日には必要以上に車の動向におびえるようになりました。皆さんもどうかお気を付けください。
写真は先日取材させていただいた、仙台市天文台の「そらカフェ」です。
キッチンカースタイルですがその見た目がレトロでおしゃれでした。
今回のお題「雨といえば」は今日でおしまいです。
次回からは新テーマ!トップバッターは伊藤アナウンサーです。