「アナ・ログ」
アナウンサーリレーエッセイ

オンライン
堤 勇高
(2021/09/28)


当時不思議な緊張感のあったオンラインでの会議が、今や日常になりました。就活の面接もオンラインがスタンダードになっているように思います。社会活動の多くがオンラインになっている、ならざるをえない中で、私の身の回りではあまり定着しなかったオンラインもあります。

それがオンライン飲み会。

流行り始めた当初は私も何度か参加したオンライン飲み会ですが、最近はあまり聞かなくなりました。人と飲まないというのが通常になってしまっています。
自分の中で振り返っても決め手となるような理由が思い浮かびませんが、いつの間にか機会がなくなっています。結局、飲み会のようなイベントは直接顔を合わせたほうが楽しいということなのでしょうか?

飲み会を例に挙げましたが、これだけオンラインが定着した世の中でもやはりオンライン向きでない活動はあると感じます。
最近それを特に感じたのが「研修」です。以前オンラインで全国のアナウンサーが参加する研修がありました。

どこかに集まる必要がないので場所や時間に縛られず、勤務が不規則なアナウンサーという仕事をしていても気軽に受けられるオンライン研修は素晴らしいと感じました。

一方で「実技」がやりづらいのが難点だと思いました。
講義で得た知識を実践する、アナウンサーでいうと声に出して、しゃべってみる。当時私が参加した研修に実技のコーナーはなく、実体験ではありませんが、対面で行う実技研修と比べると細かい声のニュアンスなどが伝わりづらくなることは想像に難くありません。

まだまだ先は見えない状況ですが、いわゆる「コロナ後」には何が対面になり、何がオンラインで行われるのでしょうか?

写真は先日ふと目に留まった伊藤アナウンサーの傘です。(本人許可済みです)
なんでも小学生の時に作った名前シールを大切に保管し、使っているそうです。小学生の時なら当たり前なのですが、すべてひらがな表記というところにクスリときました。

次は高橋アナウンサーです。

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