「アナ・ログ」
アナウンサーリレーエッセイ

スポーツの秋

(2007/10/08)


今日はテーマさながら『体育の日』ですね。
そうです寺田さん。その取材で、この秋物凄いスポーツと出会いました。モータースポーツ、フォーミュラーニッポン。日本一速い男を決める戦いです。
9月15日、16日にフォーミュラーニッポンの第7ラウンドがスポーツランドSUGOのサーキットで行われました。そしてスポルたん!LIVEでも放送しましたが、私、レース前にフォーミュラーマシンに体験乗車させて頂いたのです!
スタートするや否や、常軌を逸した加速!と思えばコーナーで急に減速し、100キロ前後で急なカーブも曲がってしまう!もう体には前からG(重力)がかかるは、カーブで体、首が横にぶんぶん振られるは、ドライブを楽しむ暇なんてなし!内臓が体の中で右へ左へ縦横無尽に動き回り、正直気持ち悪くなります。そしてストレートでは270キロまで加速!高速で走ると景色が止まると言いますが、止まりませんって。速すぎて、残像しか見えません。とにかく興奮と
恐怖と驚きとで、終始叫びっぱなし、最後には汗びっしょりでした。
コースの1周は約3キロ。それをたった1分でフォーミュラーマシンは回るのです。1分ですよ?
その影響か終わった後、乗っていた時のことをよく覚えていないんです。たくさん出来事はあったはずなのに、感じたことはたくさんあるはずなのに、なかなか思い出せない。なぜか。僕の感覚としては、頭の中で矛盾が生じているんですね。
体は3キロを走っている間、色んなことを体験しているんです。重力とかスピードとか。しかしたった1分間での出来事。体が経験した量と、それに要した時間が見合っていないんです。だからたくさん起きた気がするけど、あっと言う間だったのでよく覚えていないんです!実に印象的でした。
いずれにしてもドライバーの皆さんは、このモンスターマシンに乗ってレースで60周ぐらいするわけで、その中でミリ単位の勝負をしているわけです。並大抵の体力、精神力じゃ絶対に戦えません。正直モータースポーツといっても、以前は車とスポーツが、どこか結びつかずしっくりこなかったのですが、今では言えます。極限まで心と体を鍛えた男達による、れっきとしたスポーツです。本当に、貴重な体験をさせて頂きました。
続いては、水上アナです!スポーツのエピソードは聞いたことがありませんが、実はスポーツウーマンなんでしょうか!?

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