「アナ・ログ」
アナウンサーリレーエッセイ
読書の秋
(2007/10/26)
「読書の秋」の前に、「ムービン」スタジオ秋の衣替えのお話です。ライブペイントの佐藤健史さんの3作品目。とあるヨーロッパの港町から、また旅に出て、辿り着いたのが、ここドイツ。すでに紅葉の季節ですね。川面に映える木々が実にいいですね。
「Autumnis here」というネーミングです。
スタジオは一足早く紅葉狩りですね。
さてさて、今回は読書ネタですね。ちょっと前に読んだ一冊を紹介しますか?
ノンフィクションライター
野村進著「千年、働いてきましたー老舗企業大国ニッポン」
まずは、世界最古の会社が大阪に現存する話から始まり、金地金を取り扱っている会社が、携帯電話のある部品のほとんどのシェアを占めている話、そのケイタイのゴミの山から金を取り出す会社、醤油会社のバイオ技術、「筆ペン」誕生の秘話、町工場の職人技などなど、どれをとっても初めて知る話ばかりでした。
著者の野村氏は、取材先を決定するときの最大の基準をこう言います。「100年以上ものあいだ、目まぐるしく変化する時代に柔軟に対応しながら、時代に即した製品を作り続けてきた製造業」と。
東京・品川の町工場に生まれ、育った私には、とっても興味ある一冊でありました。職人の技と気質が詰まっていました。
お次は、直ぐに本を読むと影響をうける出射アナです。何を読んで、どんな行動をしたんですか?