「アナ・ログ」
アナウンサーリレーエッセイ

東日本大震災11年
堤 勇高
(2022/03/15)


東日本大震災の発生から11年。
私にとっては仙台放送のアナウンサーとして3年目の3月11日です。

先日、震災についてのニュース企画を担当しました。津波で大きな被害を受けた雄勝の若手硯職人を取材し、伝統の継承について伝えるニュースを放送しました。

私は入社1年目の夏ごろにも一度雄勝石の取材をしたことがありました。ニュース番組ではありませんでしたが、今回と同様に硯の工房にもお邪魔し、製作過程も見せてもらいました。
その取材から今回まではおよそ2年半ですが、今回の取材で驚かされたのが風景の変化です。私の知っている雄勝は震災後の姿のみですが、1年目で取材した時の記憶にある硯工房が、今回の取材で雄勝に到着した際に全く見つからなかったのです。

職人の方に案内いただき、ようやく見つけることができましたが、当時の記憶と合致するのは工房の敷地内の景色のみ。周辺については全くと言っていいほど記憶と違っていました。
海沿いのかさ上げされた土地から少し下ったところに、埋まるように建っていた工房。
逆に考えれば一帯のかさ上げ工事などの復興事業がこの2年あまりでどれほど進んだのかを実感した出来事でした。

11年という年月が経ちましたが、その最近の2年でも大きな変化がある被災地、復興はまだまだ続くとともに、続いていかなければいけないと感じます。

写真はその雄勝硯取材の際に撮影した巨大な硯。雄勝硯伝統産業会館に展示されています。この写真の角度では伝わりづらいですが、縦方向の長さは人間と同じくらいあり、雄勝石の重厚感がより迫力をもって伝わってきました。

次は伊藤アナウンサーです。

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