「アナ・ログ」
アナウンサーリレーエッセイ
私の○周年
金澤 聡
(2007/11/02)
リトルリーグ野球を担当して4年目の真夏、夢のような時間を過ごしました。
リトルリーグ野球は毎年世界大会がアメリカで行われます。
当時は宮城県大会、東北大会を勝ち抜き、全日本選手権で日本一になり、さらに、アジアチャンピオンにならないと世界大会に出場できませんでした。世界大会の常連は関東や関西勢でした。僕がリトルリーグを担当している間に宮城のチームが世界大会に出場することは夢にも思っていませんでした。
しかし、夢が現実のものとなったのが、2002年の夏でした。宮城代表の「仙台東リーグ」です。
3人のエース級の投手を擁し攻守にバランスのとれたチームでした。全日本選手権で日本一になると、アジア大会も制覇し見事世界大会出場、その勢いで世界大会の決勝の舞台にまで登りつめたのです。
お陰で僕は、アメリカまで取材に行くことができ、決勝戦をスタジアムで見ることができたのです。
決勝は全米生中継、3万人以上の観客が詰め掛けていました。
僕は夢か現実か分からないような不思議な意識の中、試合を見ていました。
試合は惜しくも1-0で敗れました。悔しさと同時に夢を実現してくれた選手への感謝の気持ちが混ざった涙がこみ上げてきました。
リトルリーグ担当4周年、一生忘れられない年となりました。
貴重な体験をさせてくれた仙台東リーグの皆さんにいまでも感謝しています。
そして、当時の3人のエース級投手のうちの一人が、今年の夏、甲子園最速を記録した佐藤由規投手です。
プロの道を選んだ彼の活躍に期待しています。僕の夢は、まだまだ続きそうです。
次は、板垣アナウンサーです。○周年はなんでしょう?