「アナ・ログ」
アナウンサーリレーエッセイ
私の○周年
佐藤 拓雄
(2007/11/07)
10月20日から31日までの12日間、スーパーニュースをお休みさせていただいて、アメリカ・ロサンゼルスでメディアに関する研修を受けてきました。
全国のフジテレビ系列の社員16人が参加して、テレビをはじめとするアメリカのメディアの最新事情を学ぶ研修でした。1週間以上も番組を休むことは気が引けましたが、会社側の理解もあり、大変有意義な時間を過ごすことができました。この研修で得たことは、必ずや僕の財産になっているはずですので、テレビをご覧の皆様も、どうかご了承ください。…って事後承諾ですね。
写真は、そのひとコマ、ロスのローカルテレビ局のひとつKTLAというところを視察したときのものです。
このKTLA、「アメリカのミシシッピ川以西では一番最初に開局した民放」だそうで、今年が「開局60周年」にあたるということでした。とにかく地元のニュースを放送することを優先している放送局で、一日のうち6~7時間ローカルニュースを編成して放送しています。
僕が訪れたときは、ちょうどあのカリフォルニア南部の大変な山火事の発生直後で、KTLAは連日この火事のニュースしかやっていませんでした。もちろん他の放送局も火事のニュースばかりでしたが。
そんなKTLAで最も印象に残ったことの一つが、「ローカルニュースは地域コミュニティーを作る」という幹部の発言。「地域との関係、そして地域を作っていくのは、ローカルニュースであり、全国ネットの番組ではない」とも言っていました。
ロスと宮城では都市の規模も大きく違いますが、地域に根ざすローカル局としての強い使命感と責任感、そして誇り、自負心を目の当たりにして、大いに刺激を受けて帰国し、気持ちも新たに、毎日のニュースに取り組んでいます。
内容が「私の」○周年じゃなくて、「KTLAの60周年」でしたが、どうかお許しを(笑)
次は、出射アナウンサーの○周年です。