「アナ・ログ」
アナウンサーリレーエッセイ
子どものころに読んだ本
千坂 紗雪
(2023/04/13)
この春でアナウンサー2年目となりました。
これからもよろしくお願いします。
わたしはこどものころ『しろくまちゃんのほっとけーき』が大好きでした。
しろくまちゃんがホットケーキを作るというシンプルな絵本ですが、シンプルな中に温かみがあふれている本だったと懐かしく思い出します。
特に頭に残っているのが、ホットケーキが焼ける工程が擬音とともに紹介されているページです。
焼けてくるときの「ぷつぷつ」、ひっくり返すときの「しゅっ」、ひっくり返した後の「ぺたん」など、シロクマちゃんがちっちゃな手でホットケーキを焼いている様子が、頭のなかで想像できる感じが好きでした。
まんまるく焼き目が描かれていたのも印象的です。
今でもホットケーキを見ると、温かくて、優しくて、可愛らしいと「特別な食べ物」のように思えます。
それは、この本の影響がとても大きいです。
仙台市内の図書館で借りられるかなと思って調べてみたら、どの図書館でも貸出中になっていました。
今も多くのこどもたちが、わくわくしながら読んでいるんだろうなと想像するだけで、心が温まります。
写真はおやつのホットケーキです。
ホットケーキを食べるたびに、しろくまちゃんを思い出して温かい気持ちになります。
次は下山さんです。