「アナ・ログ」
アナウンサーリレーエッセイ

子どものころに読んだ本
金澤 聡
(2023/04/07)


確か毎週水曜日だったような気がします。
学校の近くに公民館があって、
1階の一部に図書コーナーが設けられていました。
おそらく小学校低学年の図書貸し出しの日が毎週水曜日だったと思います。

小学1年生か2年生の時、水曜日の学校帰りは必ず、
仲の良かった友達2人と私の3人で公民館の図書コーナーに足を運んでいたのを覚えています。

ひざを突き合わせて、色んな本を持ってきて3人で一緒に読んでいました。
詩集に書いてある擬音語や擬態語にケラケラ笑ったり、
UFOの本を手にして、
UFOを「見た」「見ない」、宇宙人は「いる」「いない」でケンカしそうになったり、
職業に関する本を持ってきて、
将来友達が何の仕事をしそうか勝手に決めたりしていました。

一番よく読んでいたのは、
というより見ていたのは『図鑑』でした。
その中でも確か『昆虫』『魚』『宇宙』『地球』は3人でよく見ていた記憶があります。
育った環境が田舎だったので
虫取りや魚釣りをして遊んでいましたし、星がきれいに近くに見えていましたし、
雪が1m以上積もるなど四季がはっきり分かれていたので、
その4つの図鑑をよく手にしていたのだと思います。

図書コーナーが部屋の角に位置していて、やや薄暗く隠れ家的な感じでしたので
子どものちょっとした好奇心や冒険心みたいなのをくすぐっていたのかもしれません。

当時の名残かどうかわかりませんが、
大人になってからずっとそうですが、
毎週1回は本屋さんか図書館にいかないと体がムズムズしてきます。

写真は、たぶんあの当時の図鑑には載っていなかった
黄金のウーパールーパーです。

次は高橋アナウンサーです。


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