「アナ・ログ」
アナウンサーリレーエッセイ

お茶の話
千坂 紗雪
(2023/04/19)


きょうからは新しいお題です。
「夏も近づく八十八夜~♪」と『茶摘み』の歌にある"八十八夜"が5月2日ということで、「お茶の話」をしていきます。

わたしが"お茶"と言われて一番に思い出すのが、実家でやっていた「お茶出し係」です。
実家に親戚が集まったとき、祖母の手伝いとして、よくお客さんにお茶を出す係を率先してやっていました。

お茶やお茶請けの準備など、最初は自己流でやっていましたが、祖母がいろいろアドバイスをしてくれました。

「少しずつそれぞれの湯呑にまんべんなく注ぐ」
「お茶請けは見栄えがいいように並べる」

小さな工夫ですが、このこだわりが"おもてなしの心"なのだろうなと今になって気がつきました。

そのうちお茶出しが板についてきて、たくさん注ぎたい意欲で「おかわりいりますか?」としつこいくらい聞いていました。

一段落ついたら、自分もお茶をたしなみます。
自分の湯呑には一番濃くて美味しい最後の一滴を必ず注いで、大好きなウグイス豆の甘納豆を確保して、一服。
お茶飲みは時間を忘れてゆっくりできるような気がして、心地よかったです。

写真は、先日実家に帰ったときに撮影したものです。
この日はどら焼きをお茶請けに、久しぶりに一服してきました。

次は梅島さんです。

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