「アナ・ログ」
アナウンサーリレーエッセイ
子どものころに読んだ本
寺田 早輪子
(2023/04/17)
「ルドルフとイッパイアッテナ」
この本、私も知っている!という方が多いかと思います。
人気の児童文学作品で、シリーズ化され、2016年には映画にもなりました。
そのシリーズ最初の作品は私が小学校高学年の頃に出版されました。当時、夏休みの課題図書として手に取ったのがこの本との出会いのきっかけです。
大人になった今も、そのストーリーを思い返すと切なくて涙がにじむほど大好きな本です。
小学生の女の子に飼われていた黒猫「ルドルフ」が主人公。ひょんなことから誤って長距離トラックに乗ってしまい、遠く離れた見知らぬ街へ…。そこで「イッパイアッテナ」と出会い、助けられながら、何とか元の場所へ帰る策はないか模索する…というのが話の軸。飼い主に会いたくて涙がこぼれそうになる日々の中、様々な出会いに支えられ、立ちはだかる困難を、知恵と勇気で乗り越えようと奮闘するルドルフに、自分を重ね合わせ、ハラハラドキドキしながら夜更かしして、ページをめくった記憶があります。
先日、子供と一緒に近所の市立図書館へ行きました。
児童文学の棚に、「ルドルフとイッパイアッテナ」シリーズ3作が並んでいて、思わず手に取り、懐かしさに浸りました。子供の頃に夢中になって読んだ本が今の子供たちにも読み継がれていることに、感動。「不朽の名作ってこうやって生まれるんだなー」と、しみじみ思いました。
☆写真は…仙台放送の社屋横に咲くサクラです。今年も綺麗に咲きました!
アナ・ログ、続いては飯田アナウンサーです。