「アナ・ログ」
アナウンサーリレーエッセイ

子どものころに読んだ本
下山 由城
(2023/04/14)


ふと思い出したタイトルが「モチモチの木」です。
表紙の絵がとても印象的でした、でも中身どんな話だったかなぁ…とわりと曖昧。調べて思い返してみました。

民話風の語り口や切り絵で一見昔話のようですが、1971年に出版された斎藤隆介さんによる創作民話だそうです。峠の猟師小屋で じさまと暮らしている5歳の豆太は夜には一人で便所に行けない臆病者。ある晩腹痛に苦しむじさまを助けるため医者を呼びに必死で夜道を駆け下りた…そしてその帰り道に言い伝えの、ある貴重な景色に出会うのだった。

という内容でした。
確かにこんな感じだったなぁと!「まったく、豆太ほどおくびょうなやつはない」。という言い切り型の導入は物語の世界観に入りこめるなと。子供のときと大人になった今とでは、読んでみての印象はかなり違う内容でしょうね。子供心には切り絵の影響もあるのか、ちょっと怖かったかもしれません。大人になってみると「あたたかくて美しい話」だと感じます。
小さいときは、暗い場所って恐怖だよなぁって共感もできます。家の近くの道が夜になると街灯も少なく真っ暗で苦手でした。大人になった今は何の感情もなく歩きますが…(笑)あと、モチモチの木って「トチの木」らしいですね。物語の中でも実を粉にして餅にするシーンがあります。栃餅(とちもち)っていうものがあるんですね。本に出てくる食べ物ってなんだか物凄く魅力的に感じませんか?文章表現の素晴らしさもあると思いますが。

写真は最近食べた高級飯です。
久しぶりに友人の結婚式披露宴に参列してきました!お酒もたくさんいただきました。楽しい時間と美味しいごはん…この組み合わせは常に最高です。


お次は寺田アナウンサーです!

戻る

アナウンサーTOP
HOME