「アナ・ログ」
アナウンサーリレーエッセイ
お茶の話
寺田 早輪子
(2023/04/24)
うちの息子が小学1年生からの2年間、週に一回、毎回、意欲的に取り組んでいた習い事があります。
それは、「茶道」。
きっかけは一枚のプリント。小学校に入学してすぐの頃、息子が「日本の伝統芸能に触れる習い事体験会」の案内のプリントを学校から持ち帰ってきたのです。
書道、華道、日本舞踊、茶道の教室についての案内があり、「何かやってみる?」と聞くと、息子は「茶道!」と即答。
実際に教室に行ってみると、ほとんどが女の子で、男の子は息子を含めてたった2人。作法や道具の名前など覚えることも多く、何より正座でいることに耐えられずに「すぐに音を上げるかな…」と思っていたのですが、毎週、意欲的に通い続けていました。
付き添いの私はというと、それまで茶道は一度も体験したことがなく、息子が作法をどんどんマスターし、お茶を点てる姿にただひたすらに感動していました。
「なんで茶道を選んだの?」と息子に聞いたことがあります。返ってきた答えは、「和菓子目当てだよ」…でした…。スナック菓子より、チョコ菓子より、息子はあんこを使った和菓子が大好物なのです。
発表会や地区のお祭りなどにも和服姿で参加してお点前を披露し、満足そうな表情を浮かべていましたが、新型コロナ禍の影響で教室はしばらく休講に。
和菓子目的で茶道を始めた小学1年生も、あっという間に6年生に…。茶道以外にもいろいろなことに興味が湧いてきていますが、コロナによる様々な制限も緩やかになってきた今日この頃、そろそろ「茶道を再開したい!」と言い出すかもしれません。
☆写真は…、会社でちょっと一息。お茶タイム。
アナ・ログ、続いては飯田アナウンサーです。